Ludum Dare とは
48時間でお題に沿ったゲームをつくるイベント、Ludum Dareの概要を自分なりにまとめてみました。
今後日本語圏で興味を持たれた方の参考になれば幸いです。
翻訳しながら手探りで書いておりますのでお気づきの点などございましたらどんどん突っ込みをお願いします。
イベント名: Ludum Dare (ルーダムデア)
公式サイト: http://www.ludumdare.com/
Ludum Dareを動詞としてI'm ludumdaringという言い方もできます。(非公式英語)
これまで16回開催されており、第17回が4月23日〜25日に開催されます。完全オンラインの大会なので公式会場のようなものは存在しませんが、各地で近隣の開発者同士が声を掛け合い同じ場所から一緒に参加するというのがトレンドのようです。
【参加資格】
ゲーム開発のスキルや経験がある人なら誰でも参加可能。
【ルール】
http://www.ludumdare.com/wiki/ (英語)
お題はその回ごとにThemes Suggestions(お題候補)の中から選出されます。
与えられたお題に沿って48時間でオリジナルゲームを作ってください。
事前に作ってあったゲームやチームでの参加は不可。
すべてのコンテンツとゲームはゼロから作り、遊べるレベルに達していること。
事前に用意したエンジン、ライブラリ、ベースコードの使用は可。ただし、ゲームロジックや画像・サウンド等の素材は時間内に作ること。
作品には他の参加者から評価が下され、その内容は公表されます。
作品提出時にはソースコードも一緒に添えてください。
ソースコードの提供はコミュニティに活気を与えます。我々は仲間ですから誰がどういうことをしたかを見れる状態であるべきです。加えて、それは人々の学習に役立ちます。彼らはあなたがどうやってその素敵なゲームを作ったかを知りたいのです。彼らはあなたの作業を見ることができ、そこから学ぶことができます。そしてあなたにも同様に言えることです。
【所有権】
あなたが作った作品の所有権はあなたに属します。
主催者はイベントであなたの作品を公表する権利の承諾をあなたに求めます。もし公表を望まない場合は自分でその旨を周りに知らせる措置を取ってください。
【開発環境】
あなたのゲームはどのプラットフォームで開発しても構いません。(Windows、Linux、OS X、Homebrew systemsなど)
ちなみにほとんどの参加者はWindows XPを使っています。参加者の公平を帰すために、もしあなたのゲームがWindowsで動かないなら移植作業は締め切り後に行うことができます。ただし、オリジナル版は締め切り期限内に提出してください。
【ガイドライン】
- あなたは作品のソースコードをフリー化するための法律上の権利者でなければなりません。
- あなたは作品の実行ファイル/バイナリファイルをフリー化するための法律上の権利者でなければなりません。
- 使用するコンパイラ/ライブラリ/ミドルウェアに守秘義務や非公開契約などがあってはいけません。
一般的に言えば、フリーでオープンソースなコンパイラ、ライブラリ、ミドルウェアは使用可ということです。
これは総合的なリストではなく一つの例ですが、もし使うものが見つからないときは似たものを探してください。とにかく非公開契約上のもので無い限りは確実に使用を認めます。
- Visual Studio Standard, Professional, etc.
- UltraEdit, UltraIDE, UEx
利用可能なフリーライブラリ/ミドルウェアの例
- DirectX - Graphics API
- OpenGL - Graphics API
- LWJGL - Native OpenGL bindings for use in Java.
- SDL - Cross platform Graphics API
- Allegro - Cross platform Game Library
- ClanLib - Cross platform Game Library
- PyGame - Python Game Library
- Ogre - Ogre Game Library
- Gosu - C++/Ruby Game Library
- ODE - Physics
- Chipmunk - Physics
- Novashell - A high-level 2D Game creation system that utilizes Clanlib, Box2D, and Lua
- Slick - A great 2D Java game library based on LWJGL.
- Box2D - 2D Physics Middleware
- Bullet - 3D Physics Middleware
利用可能な有料または特別なライセンスのライブラリ/ミドルウェアの例
- PTK - Cross platform Game Library
- Adobe Flash, Director
- GameMaker
- Torque - 2D and 3D game middleware
- Unity - 3D game middleware
- Unreal Development Kit (UDK) - 3D game middleware
- XNA - Cross Platform Game Development Suite
非推奨だが利用可能なライブラリ/ミドルウェアの例
- Apple iPhone SDK (discouraged, because providing a playable Ad Hoc is complicated)
- Android NDK (discouraged due to the testing process)
利用できないライブラリ/ミドルウェアの例
- Renderware
- NaturalMotion's Euphoria
- Brew
- Official Console SDKs (i.e. PS3, PSP, XBox 360, Wii, DS. Indie centric tools like XNA are allowed however.)
- Beta Apple iPhone SDKs (NDA is in effect for Beta SDKs)
【カスタムライブラリ/スタートアップコード】
公平を帰すために、サードパーティのカスタムライブラリは使用できません。自作ライブラリを使うのはあなたの自由です。ただしそのライブラリも規定の要件を満たしている必要があります。
【参加方法】
(この項目は公式サイトからの翻訳ではなく私自身の言葉で書いております。)
公式サイトSign In/Create AccountにてWordPressアカウントを作成し、規定時間内にそれぞれの大会のSubmit/Edit a Gameと書かれたリンク先のフォームに作品情報を入力して投稿。以上。ちなみにWordPressに設定したパスワードはハッシュ化され管理者にも読み取られることはありません。(100%安全とは言えませんが…)
【採点基準】
我々は以下の8つの採点基準を設けています。
- Overall - 総合評価
- Innovation - ユニークなアイデアが込められているか
- Fun - ゲームとしての楽しさ
- Theme - お題に沿っているか
- Graphics - グラフィックス
- Audio - サウンド
- Humor - 笑えるような面白さ
- Community - 作者によるコメント、ブログ、動画などによるイベントの盛り上げ
それぞれに対して1〜5点、またはN/Aの評価が下されます。(N/A:サウンドが無い場合など)
【あとがき】
規定時間後にゲームに手を加えると総スカンを喰らいます。ご注意ください。もし更に開発を続けたい場合は別URLで進めるようにしてください。